大阪府立港高等学校

校長室からのメッセージ

第71期入学式

4月8日午後、港高校第71期 320名の入学式が行われました。

今年も8クラスの新入生を迎え、港高校は平成12年以来16年ぶりに24クラスの大所帯となりました。式では以下のように式辞を読み上げました。

式 辞

春の陽射しを日増しに感じる今日の良き日、 平成二十八年度 大阪府立港高等学校 第71期生 入学式を挙行するに当たり、大阪府教育庁ご代表様をはじめ、ご来賓の皆様、そして多くの保護者の皆様のご臨席を賜り、誠にありがとうございます。心からお礼を申し上げます。

先ほど入学を許可しました 320名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。府立高校の選抜制度が大きく変わる中、皆さんも進路選択に悩まれたと思いますが、本校を選択し、今日晴れてこの日を迎えられたことに、改めてお祝いを申し上げます。

桜の花も満開を過ぎ、昨日の風雨の中、随分散ってしまいましたが、冬の間、じっと耐え続けてきた草木が、一斉に芽吹いてきています。この生命の躍動感を感じる今、皆さんの心の中も正にそのようであると思います。

さて、本校は1911年(明治四十四年)に江戸堀高等女学校として創立、3年後に校名を市岡高等女学校と改称し、現在の地に移転して本格的な歩みを始め 105年の長きに渡って歴史と伝統を築いてきました。 戦後の学制改革で男女共学の港高等学校となり、皆さんは、その71期生として入学されました。

創立100周年を機に 「受け継がれた1世紀…漕ぎ出せっ!未来へ」という キャッチフレーズのもと 港高校の新たな挑戦が始まっています。 これまでの伝統を受け継ぎ、未来を展望し、さらなる発展をめざすのは、他ならない皆さん自身です。   どうか一人ひとり、港高校生としての自覚と誇りを持って、今日から始まる高校生活を送ってほしいと思います。

正門の手前、左側に本校の校訓を刻んだ碑があります。 配布の式次第の裏側にもありますが、校訓は「悠志青雲」 皆さんが、遥かなる未来に向かって、徳を磨き、よりよい社会づくりに貢献できる人材に育ってくれることを願って制定されたものです。受け身で、流されることなく、知識を得、今の自分を高めてください。今を大事にし、努力することを怠らないでください。そして、感性をしっかりと磨いてほしいと思います。

学校教育目標の合言葉は、Challenge, Change, Smile !

皆さんは、このChallenge「挑戦する」ということを特に意識してください。 高校生活は中学校時代と比べものにならないくらい多くの挑戦の機会があります。学習活動は勿論、部活動、学校行事、自治会活動等あらゆる機会を自分自身の挑戦の場であると捉えて全力で取り組んでください。 皆さんには、全員が部活動に参加してもらいたいと思っています。 これまで自分自身に設けていた限界という枠を取り払って、今までの自分から抜け出して 飛躍していく、新たな自分を知る、 自分探しの旅、可能性への挑戦の時期が高校生活です。これまでの自分が驚いてしまうほどの挑戦に期待しています。

現在のパナソニック、松下電器の創業者で経営の神様といわれた、松下幸之助氏の言葉にこんなのがあります。「やってみなければわからない。砂糖の甘さや塩の辛さはなめてみないと分からない。いくら水泳の講義を聴いても畳の上では泳げるようにならない。何事も実際に体験して初めて真に理解し身につくのである。百聞は一見にしかずというが、百聞百見は一験(一つの経験)にしかずとも言えよう。」是非、何事にも積極的にChallengeすることを旨としてください。

次に 大切にしてほしいこと それは、「夢を持つこと」 です。

先行き不透明な世の中で、夢を持ち自分の理想とする生き方に沿った人生を送るということは、とても困難なことかも知れません。 でも、夢や目標を持ち、その実現に向けて最善の努力をしていくことは、このような世の中だからこそ、とても大切なことだと言えます。 そのためには世間をよく知り、客観的に自分自身を知るということも必要です。将来、何年か先には、私はこうしたい。こうなりたい。という夢や目標を持つ。その気持ちが大きく強いほど、行動の原動力となってきます。 だからこそ その夢や目標の実現に向けてチャレンジできるのです。

そしてもう一つは、「思いやりと感謝の気持ち」です。

人は決して自分一人で生きているのではありません。支え支えられて存在していることを知る必要があります。あなたの知らないところにも様々な人生があります。 あなた自身の人生がかけがえのないように、あなたの知らない人生も またかけがえのないものです。自分を大切にし、他人を思いやる心、助け合い仲間と支え合う心、両親、家族、友達、先生方、自分を支えてくれている人への感謝の気持ちを決して忘れず 生活してほしいと願っています。 あなたの周りには、必ずあなたを支えてくれる人がいるということを忘れないでください。一生の友人を得るのも 正にこの時期であるとも言えます。皆さんのこれからの港高校での生活が人生の素晴らしい一ページとなることを祈っています。

最後になりましたが、新入生の保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。高校生活は、お子様が責任ある社会人として自立していくための非常に重要な時期にあり、心身ともに様々なことに遭遇する時期でもあります。私たち教職員一同、社会人としての基本的ルールである時間を守ることや服装等の規律指導は勿論のこと、生徒の皆さんの自己実現や目標達成のために全力を尽くして支援をしてまいりますが、教育は学校だけの力で成し遂げられるものではありません。どうか本校教育にご理解ご協力をいただきますとともに、常に暖かく、時には厳しくお子様方を見守り、しっかりと支えていただきますようお願いを申し上げまして、式辞といたします。

平成 二十八年 四月 八日 大阪府立港高等学校長  吉 田 景 一