大阪府立港高等学校

校長室からのメッセージ

第67期生の皆さん、卒業おめでとう!

第67期生の皆さん卒業おめでとう! 

 今日、3月3日は港高校第67期 卒業式でした。67期、271名の皆さんが、全員揃って卒業できたことをとてもうれしく思います。 皆さんの晴れやかな笑顔が印象的な良い卒業式でした。今日、式において読み上げた式辞を掲載します。 少し長いですが・・・・・

式  辞 

 春の訪れを感じる今日の佳き日、本日ここに、大阪府教育委員会のご代表様をはじめ、多くのご来賓並びに保護者の皆様のご臨席を賜り、大阪府立港高等学校 第67回卒業証書授与式を挙行できますことを嬉しく思います。 ご来賓の皆様には、公私何かとご多忙の中、ご出席を頂き、誠にありがとうございます。高い席からではございますが、厚くお礼を申し上げます。 また、保護者・ご家族の皆様におかれましては、卒業生を暖かく励まし、支えてこられた これまでの限りない愛情とご苦労に対しまして 深く敬意を表すると共に 今日の佳き日を迎えられたことを、心からお祝い申し上げます。

  只今、卒業証書を授与された、271 名の皆さん、卒業おめでとうございます。港高校で学んだ3年間、これまでの様々なことが思い出として心に刻まれていることと思います。皆さんとは、一昨年10月にグアム島への修学旅行で共に過ごした4日間が思い出に残っています。晴天に恵まれなかったのは残念でしたが、雨の中、ホテルの野外ステージを貸し切ってのレクリエーションで見せた数々のパフォーマンスが実に見事であったことが印象的でした。団体行動は決して得意とは言えない皆さんでしたが、現地校との交流においても、明るく笑顔で接していたこと、そして旅行中、何よりも時間を精一杯に楽しんでいたことが素晴らしいと感じました。また、体育祭や文化祭での活躍、部活動や自治会活動で一所懸命に頑張っていた姿を思い出します。体育祭終了後のある日、精一杯頑張ったある団の応援団長をはじめ3名の男子が校長室を訪ねてきて、自分たちの演技についての感想や評価について意見を求めてきたことも懐かしい思い出です。一所懸命に打ち込んだことに自分自身納得できる結果が欲しかったのでしょう。このように私の記憶は断片的ですが、皆さんは様々な思い出が連続的に頭を巡っているのではないかと思います。其々の思いは違うでしょうが、今日港高校を去るにあたり、これまで港高校で培った有形無形の財産を糧に、明日の世界へ力強く踏み出してもらいたいと思います。 これからの人生には、様々な苦難も待ち受けていると思います。どのような人生にしていくか、それは皆さん自身が決めていくものです。私から餞の言葉として、「志」そして、港高校の合言葉である、「Challenge, Change, Smile!」を改めて皆さんに送りたいと思います。

 「夢がありそれを実現させる意欲は繁栄の原点である。」と言う言葉があります。夢や目標がないところには、ビジョンや計画もなく、ビジョンや計画のないところには行動もなく、行動がなければ、成果も成功もありません。行動の原点ともなる夢や目標、「志」をしっかりと持ってほしいと思います。「若さ」は皆さんの特権ですが、若さとは、人生の一時期を言うのではなく心のあり方を言います。人は、歳月を経て老いるのではなく、理想や志を失ったときに老いるのだと言われます。

Challenge について

ホンダの創業者 本田宗一郎氏は、「チャレンジして失敗することを恐れるよりも、何もしないことを恐れろ」と また、松下電器の創業者、松下幸之助氏は「成功者」とは、失敗をしなかった人ではない、失敗を活かした人である。失敗は、失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するまで続ければ、それは成功になる。と・・・だから決して諦めず色んなことにチャレンジして欲しいと思います。

 髭とステッキがシンボルマークで世界の喜劇王として活躍し、二十世紀を代表する映画人であったチャールズ・チャップリンのことは、皆さんも聞いたことがあると思います。彼は、貧しい幼少時代をロンドンで過ごし、兄の勧めで入った劇団で、アメリカ巡業中に才能を認められ映画界入りし、努力の積み重ねと才能で「街の灯」「ライムライト」などの作品を次々に大ヒットさせます。成功と名誉を得たアメリカからの国外追放という激しい人生の変化の中でも、彼はくじけず、次々と名作を作り続けます。そんな折、「あなたの作品で最高傑作は何か?」との質問に、チャップリンはこう答えます。「NEXT ONE」、・・・「次の作品だ」と・・・。映画界の頂点にまで上り詰めた彼が、さらに次の目標を持って、チャレンジしようとする姿勢に周囲は驚いたといいます。先行き不透明な混迷の時代にあっては、現状に甘んじず、挑戦することが不可欠となります。皆さんには、この「NEXT ONE」の言葉通り、常に前を向き、挑戦し続ける人であってほしいと期待をしています。

次にChange

 「バカの壁」などの著作で知られる養老孟司氏の文章に、「私にあった仕事」なんてものはない。仕事に就いてそれに習熟していくことで自分がその職業に合っていくのだ、自分を現状のまま肯定して何の向上心もなく、ぼけっとそのままにして置いて、その自分にあった仕事を探すなんて、いつまでたってもそんな仕事なんか見つかりはしない・・・というものですが、仕事に不平を言ったり、社会に不満を言ったりしているだけでは、何も解決しない。一番先にしなければならないのは、自分を変えていくことだ。と言っておられます。仕事だけでなく、周りの人間や友人との関係も、社会との関係も一緒です。自分を変えることが、自分の今までと違った行動が、相手との関係を変えていく、ひいては相手そのものをも変えていくことにつながるわけです。自分を変えるには、学ぶという姿勢が必要です。知的好奇心はこれからもしっかりと持ち、学び続けることで、心に誠実を刻んで行ってもらいたいと思います。

 最後にSmile

これは、言うまでもなく笑顔です。笑顔は自分を幸せにするだけでなく、他人をも幸せにするという効果があります。幸せだから笑顔になるのではなく、笑顔でいるから幸せになるのです。相田みつを氏の言葉に「幸せはいつも自分の心が決める」というのがありますが、皆さんが今日、こうしてこの日を迎えられるのも、当たり前のことではなく、家族をはじめ先生や友人、その他多くの人に支えられた、お陰であるということ。自分が生きていること、生かされていることに感謝する気持ち「お陰様・ありがとう」という言葉と共に笑顔を忘れずに生活してほしいと願っています。

 これまで本校を卒業した2万7千名を超える先輩方が社会の様々な分野で活躍をされています。皆さんも今日からその一員です。港高校の卒業生であることに誇りを持ち、「志」と「Challenge, Change, Smile!」でもって、これからの人生を力強く歩んで行ってほしいと思います。 私たち教職員は、皆さん一人ひとりの健康と活躍を心から応援しています。 優しさと未知の可能性を秘めた皆さんと出会えたことに感謝するとともに、皆さんのこれらからの前途が幸多いものとなることを祈念し、式辞といたします。

 平成二十七年三月三日 大阪府立港高等学校長 吉田 景一